[原子力産業新聞] 2002年 7月 4日 第2143号 <2面>

[原子力安全委員会] リスク評価体制を

原子力安全委員会の放射線障害防止基本専門部会に設けられた低線量放射線影響分科買いが6月28日に開かれ、低線量放射線リスクの科学的基盤などに関する報告とりまとめにむけての審議を行った。

同報告は、現行の低線量安全基盤がどのような科学的基盤によっているか、また低線量放射線影響のなかでとりわけ低線量リスクを考える上での重要な問題をとりあげて、その課題がリスク推定と安全基準設定にどのような意味をもつかなどの点をとりまとめているもの。低線量放射線影響の研究体制や教育面での問題点も抽出、今後わが国が進めるべき関連研究およびその体制、国際協力等についても課題をとりまとめる。特に今後わが国が進めるべき重要課題として、低線量放射線被ばくに伴う健康リスクを独自のデータ解析によりリスク評価を行う体制の確立などの課題が盛り込まれる方向。


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