[原子力産業新聞] 2002年 7月 4日 第2143号 <4面>

[原産] 6月設備利用率は81.2%に

日本原子力産業会議の調べによると、2002年6月のわが国の原子力発電所(「ふげん」を含む)の運転実績は、設備利用率81・2%、時間稼働率@80.8%、時間稼働率A81.2%を記録した。

期間中、定検中で併入したのは高浜2号機(6日)、川内2号機(11日)、ふげん(4日)の3基。また、定検入りに伴い停止したのは敦賀2号機(11日)、美浜2号機(3日)、玄海1号機(9日)3基だった。9ユニットが定格熱出力一定運転により100%超の利用率を記録した。

定期検査中の4月17日に特殊燃料集合体(ウラン燃料)からの漏洩が確認されたため運転を停止していた新型転換炉ふげんでは、当該燃料を別の特殊燃料集合体に取替えるなど対策を講じていた。28日には経済産業省原子力安全・保安院の最終検査に合格したため、同日午後3時に本格運転を再開した。  6月の炉型別の平均設備利用率は、BWR(ABWRを含む29基、2637万1000キロワット)78.8%、PWR(23基、1936万6000キロワット)84.3%、ATR(「ふげん」、16万5000キロワット)81.2%だった。

また、電力会社別の平均設備利用率をみると、日本原子力発電(3基、261万7000キロワット)69.7%、北海道電力(2基、115万8000キロワット)100%、東北霊力(3基、217万4000キロワット)89.3%、東京電力(17基、1730万8000キロワット)79.7%、中部電力(4基、361万7000キロワット)61.8%、北陸電力(1基、54万キロワット)100%、関西電力(11基、976万8000キロワット)93.9%、中国電力(2基、128万キロワット)64.1%、四国電力(3基、202万2000キロワット)85・3%などとなった。


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