[原子力産業新聞] 2002年 7月 11日 第2144号 <2面>

[サイクル機構] 「方面ウラン残土訴訟」で5日控訴

核燃料サイクル開発機構は5日、「方面(かたも)ウラン残土撤去請求訴訟」に係る腔訴状を鳥取地方裁判所に提出した。

2000年11月に鳥取県東郷町方面区自治会より提訴されていた方面ウラン残土撤去請求訴訟に対し先月25日に鳥取地方裁判所が原告側の主張を認める判決を下していた。

サイクル機構では、判決内容に沿って、都甲泰正理事長が今月2日に岡山県知事に会い、直ちに捨石の人形峠環境技術センターへの搬入に向けての依頼を行ったが、同意を得られなかったことから、4日に鳥取県知事に会い、搬出先が決まらない以上判決を実行できないとして控訴する意向を伝えた。

サイクル機構では、問題の基本的な解決には、岡山県はじめ自治体の理解が重要としており、今後も理解を得る努力を続けるとしている。同時に、控訴により裁判所による斡旋を通じ早期解決をはかることも現実的な解決策としており、今回の控訴となった。


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