[原子力産業新聞] 2002年7月18日 第2145号 <3面>

[フランス] フラマトムANP社燃料集合体など受注

フラマトムANP社は6月26日、スイスのゲスゲン原子力発電所 (102万キロワット、PWR) から燃料集合体の供給も含め総額一億ユーロ (117億円) を超える作業を受注したと発表した。

取り替え用の燃料集合体は、フラマトムANP社の仕様書に従って下請けのMSZ社がロシアのエレクトロスタルにある施設で製造。2004年から2006年にかけてゲスゲン発電所に納入することになっている。このほかの作業としては加圧システムの安全性能改善があり、同発電所の安全性を合理的に最適化するほか、最新技術の採用により機器の寿命延長を図る計画。実際の作業は2005年に、燃料交換のために毎年確保されている停止期間を利用して行われるとしている。

フラマトムANP社はまた、合計1000体の使用済み燃料を湿式で一時貯蔵できる施設を建設することになっており、同発電所内の使用済み燃料貯蔵容量は飛躍的に拡大されることになる。この施設は2006年半ば頃の操業開始を予定しており、同発電所の運転期間中のみならず、将来廃止措置を迎えた後も継続して操業される計画だ。

これらの個々の契約に伴う作業はすべて、ゲスゲン−デニゲン社の協力のもと、同国エネルギー省・スイス連邦原子力安全検査局が定めた規則に則って実施される。


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