[原子力産業新聞] 2002年7月25日 第2146号 <3面>

[ロシア] 原子力発電公社、電力輸出で権益獲得

ロシア原子力学会が5日付けで伝えたところによると、同国の統一された送電網会社であるロシア統一エネルギー・システムズ社 (RAO・EES) と原子力発電公社(ROSENERGOATOM) 社はこのほど、電力輸出を巡る両社間の長年の争議に決着を着ける新しい協定を締結した。

この協定によると、原子力発電公社はロシア国境沿いで実際に送電網を運用しているインター・RAO・EES社の権益の40%を購入することになり、両社は事実上、国内市場への電力供給シェアと同じ比率で海外に電力を輸出する権利を有するとしている。インター・RAO・EES社は両社共通の電力輸出企業として、ロシアヘの電力輸入および国外への電力輸出の際、契約を結ぶ役割を担うことになる。

両社間の軋轢が浮上したのは97年のこと。原子力発電所からの電力はRAO・EES社が安く購入し、平均価格で販売していたが、同社の電力料金滞納などにより原子力発電公社は深刻な財政難に陥っていた。ロシアは現在、発電電力量の2.4%をフィンランドやベラルーシ、カザフ共和国に輸出しているが、今後原子力発電公社は新協定により、電力輸出による収益の原子力シェアである43%を主張できることになった。


Copyright (C) 2002 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.