[原子力産業新聞] 2002年7月25日 第2146号 <4面>

[東京電力] 福島第一3号機が定検開始

東京電力は18日、福島第一原子力発電所3号機 (BWR、78万4000キロワット) の第19回定期検査を開始した。期間は103日間の予定。定検中には原子炉本体はじめ諸設備の点検、また燃料集合体548体のうち156体を取替える計画だ。

なお、MOX燃料32体の今定期検査での採用については、福島県のエネルギー政策検討会での検討状況等を踏まえて、燃料の装荷時期までに最終的に判断することとしている。

また出力領域計装検出器31本全数を取り替えるほか、原子炉再循環系配管周辺の作業者の被ばく線量低減を目的として、配管の一部を取り替える。

また原子炉再循環系配管の取替作業の際、制御棒駆動水圧系配管の一部が作業の支障となるため、同配管の一時撤去・復旧を行う。さらに主蒸気逃がし安全弁8台中1台について、同一設計の予備品と取り替え、設備の信頼性向上を図るため、第1から第5まである給水加熱器のうち、第4給水加熱器の胴体を耐食性に優れた材料に変更し、一式を取り替える。サービスエリア送風機についても劣化が認められることから、取替工事を行う予定だ。中部電力の浜岡原子力発電所1号機の余熱除去系配管の破断の対応として、残留熱除去系蒸気凝縮配管の分岐点に弁を設置する予定。


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