[原子力産業新聞] 2002年8月1日 第2147号 <1面>

[中部電力] 浜岡2の漏えい対策

中部電力は7月26日、浜岡原子力発電所2号機(BWR、84万キロワット)の余熱除去系低圧注入管第2隔離弁(B)ドレン配管(水抜き配管)溶接部付近で発生した漏えいに関し、類似箇所の選定・対策および、当該部の運転履歴の状況について調査・検討を行い、結果をとりまとめ発表した。

同社はまず類似箇所として、振動の影響を受ける小口径配管のうち(1)使用時間が短く振動による割れが発生する繰り返し回数に達していない(2)安全上重要な系統に接続し漏えいが発生した場合に、原子炉の運転を停止しなければ補修ができない‐‐といった観点から、溶接部856か所を「類似箇所」として選定。そのうち対策済でない溶接部は、43か所(余熱除去系低圧注入管水抜き配管およびほう酸水注入系注入配管)であるとした。

また、それら箇所への対策として、改造が必要と評価された場合には、溶接方法を「突合せ溶接」へ変更する等の対策を行うことを決定した。


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