[原子力産業新聞] 2002年8月1日 第2147号 <3面>

[カザフ共和国] ウラン生産量拡大へ

ロシア原子力学会が7月15日付けで伝えたところによると、カザフ共和国の国営原子力企業であるカザトムプロムは今後30年の間に世界でも最大級のウラン生産業者になることを目指すとしている。

これは同社およびカザフ共和国の先進技術研究所がが国内で共催したウラン産業に関する国際会議の席上でカザトプロム社総裁が明らかにしたもの。同会議にはカザフのほかロシア、フランス、ドイツ、ウズベク共和国、キルギス共和国、タジク共和国が参加し、同月12日に全日程を終了している。

同社の計画では2028年までに年間のウラン生産量を現在の2500トンから1万5000トンまで拡大することになっており、この目標達成のために関連技術の開発や技術革新、人員確保政策も検討しているという。

また、これに関連していくつかの産業プロジェクト実施やロシア原子力企業との合弁企業立ち上げも計画しているほか、新しいウラン鉱山の開発など国内ウラン産業への総投資額は5億4000万トン(632億円)にのぼる見込みだ。


Copyright (C) 2002 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.