[原子力産業新聞] 2002年8月1日 第2147号 <3面>

[米国] バーモントヤンキー原発の買収で再合意

米国のバーモントヤンキー原子力発電所(54万キロワット、BWR)の買収条件を巡り、一時、取り引き再考の可能性を示していたエンタジー社は7月22日、同発電所の買収で所有者達と再び合意に達したことを明らかにした。

エンタジー社は昨年8月にバーモントヤンキー発電所を買収することで同発電所を共同所有する電力会社グループと合意。取り引き条件として、2022年に廃止措置を取った後、委譲された廃炉基金に残金が出た場合は同社は電力需要家達とこれを分け合うことになっていた。しかしその後、バーモント州の公益事業局が廃炉基金の余剰金はすべて返納されるよう条件を修正。エンタジー社は7月末までに誠意ある対応が取られなければ取り引きは進められないとの意向を表明していた。

同発電所の所有者グループは最終的に、廃炉基金の残金で州外からの拠出分はすべてエンタジー社が受け取ることで原則的に再合意したとしている。


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