[原子力産業新聞] 2002年8月22日 第2149号 <3面>

[英国] 原子力安全支援で新計画

英国貿易産業省(DTI)は2日、旧ソ連(FSU)および中・東欧諸国における原子力安全支援の一環として、新たな3か年計画の管理で3つの企業と契約を結んだことを明らかにした。

チェルノブイリ事故を契機に、西側諸国は旧ソ連と中・東欧諸国で稼働するRBMKや40万キロワット級のVVER/230型炉などの安全性問題を国際社会全体のものとしてとらえ、92年から各種の原子力支援プログラムを開始した。DTIはこの分野における英国の政策・活動を調整する役割を担っており、2001年から04年までの3年間で総額8500万ポンド(161億5000万円)という対FSUの原子力安全保障分野で広範囲に取り組む新規支援計画でも管理責任を負っている。

DTIが今回結んだのは、(1)原子力安全プログラムにおける技術支援で英原子力燃料会社(BNFL)グループ内の廃止措置と環境回復を専門とする環境サービス社と3年契約(2)閉鎖された核開発都市における非核兵器関連の雇用促進およびその他の社会的影響関係プロジェクトでPE・インターナショナル・コンサルティング社と契約(3)ロシア北西部における使用済み燃料管理および初期の世代の原子力潜水艦解体についてRWEニューケム社と契約‐‐となっている。


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