[原子力産業新聞] 2002年8月22日 第2149号 <5面>

[原産] 日韓セミナー開催へ

日本原子力産業会議は10月7、8日の両日、第24回「日韓原子力産業セミナー」を東京港区のアジュール竹芝で開催する。日韓原子力産業セミナーは、1979年以来、韓国原子力産業会議との共催で、原子力開発利用に関する情報交換の場として、毎年両国で交互に開催されている。今回は、坂本裕郷・北海道電力副社長を委員長とする準備委員会を設置、プログラム等を検討してきた。

現在韓国では、16基の原子力発電所が稼働、設備容量は世界第6位の1372万キロワットにのぼり、原子力発電のシェアは39.3%を占めている。また、140万キロワット級の改良型加圧水炉APR1400の開発も進んでおり、2010年に運転開始する新古里3、4号機に採用が決まるなど、韓国の原子力発電は着実な進展を見せている。

セミナーでは、2002年日韓国民交流年を記念して亜洲奈みづほ氏による特別講演や、「電力市場の自由化と原子力発電の役割」のセッション、台湾からの参加者もまじえて「使用済燃料・放射性廃棄物の処分場立地を巡る国民の理解と問題点」と題するパネル・ディスカッション、両国における原子力発電所の建設・保守の技術向上についての論文発表、さらには放射線・ラジオアイソトープ利用の最新動向についての発表を予定。また、原子力発電所の定期安全レビューや、両国における原子力発電所での最近のトラブルについての発表がある。

当会議では同セミナーへの参加者を募集している。参加費は4万5000円。問い合わせは、政策企画本部(03‐3508‐7927、jkseminar@jaif.or.jp)まで。


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