[原子力産業新聞] 2002年8月22日 第2149号 <6面>

[原子力学会] 収着係数の測定法

日本原子力学会はこのほど、「収着分配係数の測定方法‐浅地中処分のバリア材を対象としたバッチ法の基本手順(案)」を作成し、8月1日から広く一般からの意見募集を開始した。同標準は、データの信頼性や再現性、適用範囲の判断を行えるように基本的な測定手順を規定し、浅地中処分において用いられる各種バリア材の収着分配係数値の相互比較を行えるようにしたもの。

「収着」は多様な物理的・化学的要素が複雑に絡んだ現象で、測定条件によって収着分配係数が大きく異なる場合がある。そのため、データ間の相互比較には測定条件の整合性など細かい判断が必要となり、相互比較が容易でないことから、同委員会ではまず、データ間の相互比較が容易になるように測定の基本条件を整理、基本手順として提示することにした。

 

標準原案は、日本原子力学会と各支部で閲覧が可能。また、原子力学会標準委員会ホームページ(http://wwwsoc.nii.ac.jp/aesj/sc/)に委員会議事録を掲載している。

問合せ、意見提出は次の日本原子力学会事務局標準委員会担当まで。意見は9月2日まで受け付ける。

〒105−0004 東京都港区新橋2−3−7 新橋第二中ビル3F、e‐mail: sc@aesj.or.jp、電話03‐3508‐1263、ファックス03‐3581‐6128。


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