[原子力産業新聞] 2002年8月29日 第2150号 <4面>

[関西電力] ステップ2燃料導入へ

関西電力は21日、大飯発電所1号機から4号機での高燃焼度燃料の使用計画、また1号機と2号機の使用済み樹脂(イオン交換器廃樹脂)処理方法の変更計画について、地元の福井県、大飯町の事前了解を得たため、経済産業相に対し原子炉設置変更許可の申請を行った。

最高燃焼度制限を引き上げた高燃焼度燃料(集合体最高燃焼度5万5000MWd/tというステップ2に相当する燃料に取り替えて、定期検査時の取替体数を低減し、使用済燃料の発生量を低減する。2004年度に実施予定の大飯発電所4号機第9回定期検査時に装荷、その後、大飯発電所の他の号機についても、順次装荷する。

一方、1、2号機から発生するイオン交換器廃樹脂の処理方法変更については、近年比較的放射能濃度の高い低レベル廃棄物に関する濃度基準等の制度整備がなされたことを踏まえて処分計画を変更するもの。この埋設処分の具体化までにはまだ時間を要することから、当面の間、貯蔵容量を確保するため低線量の樹脂を焼却減容し、濃縮廃液の発生量を抑制するとともに、濃縮廃液タンクを2基増設する。タンク増設等の工事は2006年3月を目処に終える計画。


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