[原子力産業新聞] 2002年9月12日 第2152号 <1面>

[原子力安全委員会] 東電の不正問題に対応方針

原子力安全委員会は9日、東京電力の自主点検記録不正等の問題について、再発防止にむけた対応の基本方針と今後の行動方針を固めて具体的な対応の検討に入った。

「今回の不正等が何故生じたのか」、「今後の再発防止のために何を為すべきか」を基本方針に、今後、原因と発生の経緯の究明にむけ保安院から逐次報告を受けるとともに、東電から直接事情聴取する方針。また再発防止のための方策を早急に示す必要があるとの認識を示している。

その際検討の視点としては、今回の事態の背景要因を踏まえた安全文化の醸成・浸透、透明性の向上、事業者が実効的に安全確保をはかるうえでの事業者の自主保安活動および国の規制(検査制度、報告等)のあり方、運転中の維持基準策定等を含めた合理的技術基準のあり方、不正等を従事者が申告する制度の改善等をあげている。


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