[原子力産業新聞] 2002年9月12日 第2152号 <1面>

[IAEA事務局長] 同時多発テロから1年

国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長(=写真)は11日、本紙の求めに応じ、「米国へのテロ攻撃から1年を迎えて「原子力産業新聞へのコメント」を寄せた。

エルバラダイ事務局長は、「9月11日のテロ攻撃で愛する者を喪った方々に、IAEAとして深い弔意を表したい」としたあと、この攻撃は「世界の原子力界にとって強い警告となった」と述べ、IAEAは世界中で原子力に関わるセキュリティを強化し、テロと戦うための包括的行動計画を作成・実施に移したと述べた。

特に、「汚い爆弾」と呼ばれる放射性物質をまき散らす爆弾については、放射性物質はほとんどの国に存在するものの、大きな被害をもたらすおそれのある大規模線源の数は少ないとし、このような線源の「揺りかごから墓場まで」の管理の重要性を強調している。

(次号にて寄稿の全文を掲載予定)


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