[原子力産業新聞] 2002年9月12日 第2152号 <3面>

[ブルガリア] 規制庁を独立組織に

ブルガリアの閣僚会議は8月22日、原子力平和利用国家委員会(CUAEPP)を独立の立場の原子力規制庁(NRA)に改組する政令を承認した。

同政令によると、NRAはCUAEPPの資産および負債はもちろん、権利と義務を引き継ぐことになる。CUAEPPに所属していたスタッフ102名も同様にNRAに移るとしている。閣僚会議はまた、もう一つ政令によりCUAEPPの現会長であるE.ヴァピレフ氏を任期5年のNRA会長に選出。声明文の中で「NRAの会長職は原子力と放射性物質の安全な利用と放射性廃棄物および使用済み燃料の安全管理について国家的に規制する責任を持った、規制上独立の立場」と説明している。

なお、NRAの5年任期の会長職は最大2期までと規定されているほか、NRAの財政的な独立性についても国家法規の範囲内で最大限度まで保証されるとしている。


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