[原子力産業新聞] 2002年9月12日 第2152号 <3面>

[フラマトムANP社] TMIのサービス業務を受注

フラマトムANP社は8月21日、米国で稼働するスリーマイルアイランド(TMI)原子力発電所1号機(85万9000万キロワット、PWR)の停止期間中のサービス業務について、同炉の所有権を一部保有しているエクセロン社と長期的に提携することになったと発表した。

この提携協定でカバーされるのは2003年の秋、05年の春、および06年秋に予定されている18か月サイクルの停止期間で、協定の延長も可能。具体的には蒸気発生器(SG)の修理・点検、燃料交換、およびその他の休止期間中支援業務をフラマトムANP社の原子力サービス事業グループが請け負うことになる。

両社はまた、戦略プログラム上の目標を特定するため、上級管理職で構成される合同諮問会議を設置。この下に合同事業チームを置き、同炉の保守点検や運転の改善に必要なプログラムおよび行動計画を策定する。停止期間明けには同チームの作業評価やさらに改善可能な分野の割り出しも実施するとしている。

今回の提携についてエクセロン社は、「フラマトムANP社が原子炉の操業全般の改善作業に関する専門的知見を長期的に強化していくための革新的で系統立った方策になるはずだ」と指摘。フラマトムANP社も、「双方が信頼し合い、お互いの長所を引き出すという点で原子力産業界における良き凡例になるだろう」とコメントしている。


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