[原子力産業新聞] 2002年9月12日 第2152号 <6面>

[原子力安全委員会] 10月5日にパネル討論会を京都で開催

原子力安全委員会は10月5日、京都市の京都リサーチパークでパネル討論会「リスク社会で安全を得る‐原子力は特別なのか‐」を開催する。

原子力安全委員会の安全目標専門部会が検討中の安全に関する目標の策定にあたり、広く意見を聞くために開催するもので、8月に第1回目が東京で開催されている。

安全目標は「原子力は、どのくらい安全なら十分なのか」という問いに答え、合理的なリスク管理等を実現するため、他分野におけるリスク評価や管理の現状も踏まえて検討されているもので、同部会では基礎的な調査を終え、今後定量的な安全目標を策定することにしている。その際、今後策定される目標が、社会において広く受け入れられるためには、専門家のみならず、様々な立場からの意見を聞き、意見交換が不可欠として、開催されるもの。

討論会は二部構成で、第一部では「民主社会の安全問題〜リスク管理における合意形成」をテーマに竹内啓・明治学院大学国際学部教授が講演。

第二部では「原子力は、どのくらい安全なら十分なのか」をテーマにパネル討論が行われる。コーディネーターに小林傳司・南山大学人文学部教授、パネリストには阿部清治・日本原子力研究所原子炉安全工学部長、江里口隆司・東京海上火災保険コマーシャル業務部部長兼商品室長、近藤駿介・東京大学大学院工学系研究科教授・安全目標専門部会部会長、竹内啓・明治学院大学国際学部教授、土屋智子・電力中央研究所経済社会研究所主任研究員が参加する。


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