[原子力産業新聞] 2002年9月26日 第2154号 <1面>

[原子力安全委員会] 勝俣東電副社長から事情を聴取

原子力安全委員会は19日、勝俣恒久・東京電力副社長から、同社不正問題について報告を受けた。

冒頭、勝俣副社長は、同社が行った社内調査の結果を報告。「日頃ご指導いただいている安全委をはじめ、多くの方々に多大なご迷惑をかけて申し訳なかった」として、再発防止に全力を挙げるとした。

松浦祥次郎委員長は「現行規制のやり方が現実的でないならば、何故東電が音頭を取って規制撤廃に動こうとしなかったか」と指摘。これに対して勝俣副社長は、「(規制については)ここ5年間ほどで、火力などはかなりクリアになってきたが、『原子力は別』という感じになっている」とする一方、「現場の意見を汲み上げ、もっと強く主張すべきだった」と述べた。


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