[原子力産業新聞] 2002年9月26日 第2154号 <3面>

[ウクライナ] 日本との外交樹立10周年

【9月23日=松木良夫キエフ駐在員】今年は日本とウクライナの外交樹立10周年にあたる。そこで9月に入り、書道展、ウクライナ相撲クラブの力士達による日本大使杯相撲大会など、各種文化行事が、キエフなどの主要都市で行なわれている。

この10年間には、チェルノブイリ事故関連支援、非核化支援など、多くの無償援助が日本からなされている。最近の例では、昨年11月に、キエフ市内にある国立小児病院に日本政府からの無償資金援助に基づく7億2900万円相当の医療機器が供与された他、今年の5月には、元チェルノブイリ原子力発電所従業員の再就職などに関するカウンセリングを目的としたスラブチュチ市・市民相談センターが、これも日本政府による草の根無償資金協力を得て開設されている。

しかし、有償の資金協力については、まだ日本からの実績はない。IMFによる融資計画も、ウクライナがIMFの提示する条件を満たしていないとして、取りやめになっている。


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