[原子力産業新聞] 2002年10月3日 第2155号 <2面>

[福島県] プルサーマル計画導入で、事前了解を白紙に

福島県の佐藤栄佐久知事は9月26日に開会した9月定例県議会で、東電が福島第一原子力発電所3号機(福島県大熊町)で計画するプルサーマルについて「白紙撤回されたものと認識している」と述べ、1998年に出した受け入れ事前了解を撤回したとの考えを示した。

福島県は同19日、核燃料サイクル計画の再検討を盛りこんだ県エネルギー政策検討会の中間とりまとめを行い、東電問題にも厳しい批判を示していた。

プルサーマルの事前了解では、新潟県がすでに白紙撤回を表明している。

また福島県議会は同日、東電問題に対し、責任の明確化と、情報公開の徹底や第三者機関による検査体制確立といった再発防止策を求める決議を全会一致で採択した。


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