[原子力産業新聞] 2002年10月3日 第2155号 <5面>

[原子力安全・保安院] 東海の保安検査で早期是正等求める

原子力安全・保安院は9月24日、日本原子力発電の東海発電所に対する今年度2回目となる保安検査結果を公表した。

9月2日から13日までの間、原子力保安検査官が保安規定の各条文に対して原子炉等規制法に基づく立入り、物件検査、関係者に対する質問を行って実施した。

その結果、保安規定と定異なる手続で放射線作業手順が作成されていたこと(使用済燃料冷却池排水・撤去工事及び油タンク等残さ処理工事のうち各1件計2件の工事)。保安規定と齟齬(そご)のある社内規定を策定していたこと(保安規定では、廃止措置工事以外の作業について作業担当課長が放射線防護上の措置を立案し、環境保安課長の承認を得る手続が規定されているが、社内規定で環境保安課長が自ら作成して承認する手続が定められていた。ため、是正措置を早急に講ずることと、違反が生じた原因及び保安規定と齟齬のある社内規定が策定された原因の究明並びに再発防止策の検討、さらに同発電所社内規定の保安規定への適合性についても総点検し、報告するよう求めた。


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