[原子力産業新聞] 2002年10月10日 第2156号 <1面>

わが国の原子力発電所運転速報

今年度上半期の設備利用率は84.2% 9月の利用率は76.7%に

日本原子力産業会議の調査によると、平成14年度上半期の我が国の原子力発電所(「ふげん」を含む)の平均設備利用率は84.2%、時間稼働率が83.8%と、昨年度同期のそれぞれ79・8%、78・5%を、5ポイント程度上回った。</p>

本年度上半期を通じ、設備利用率、時間稼働率ともに一〇〇%以上を達成したのは十八基。また、福島第二4、柏崎刈羽5、伊方2、玄海2、川内2の五基では、熱出力一定運転のため、上半期を通算して設備利用率が一〇〇%を上回っている。上半期の設備利用率が最高だったのは、玄海2号機の一〇二・四%。</p>

一方、九月の運転実績は、BWRを中心に十一基が新たに定検や中間停止等に入ったため、利用率が七六・七%、稼働率七七・四%となった。これは八月の利用率九二・二%からは約十六ポイントの下落となり、昨年九月の七九・四%を約一三ポイント下回った。</p>

九月中に定検に入ったのは、東海第二、女川1、柏崎刈羽1、浜岡4、美浜1、高浜3の六基。中間停止やその他の停止が福島第一4、福島第二2、3、柏崎刈羽2、浜岡3の各号機。</p>

九月の炉型別設備利用率では、BWRが六五・九%、PWR九一・四%、ATRが六七・六%となった。また、九月の電力会社別の設備利用率では、四国電力が一〇一・九%を達成したほか、北海道電力と北陸電力が一〇〇%、中国電力が九九・九%の好成績を収めている。</p>


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