[原子力産業新聞] 2002年10月10日 第2156号 <2面>

[NSネット] 三菱電機でピアレビュー

ニュークリアセイフティーネットワーク(NSネット)は2日から4日にかけて、兵庫県神戸市の三菱電機電力・産業システム事業所に対して相互評価(ピアレビュー)を実施した。

1968年の加圧水型軽水炉(PWR)用制御装置およびタービン発電機の初号機の納入以来、多数のPWR発電プラントにおける電気設備の開発・設計・製作・検査・据付から運転支援、アフターサービス、さらには、新型炉、核燃料サイクル分野での様々なシステムの開発・設計・製作を行っている三菱電機だが、電力・産業システム事業所は、兵庫県神戸市と、長崎県長崎市の2か所において、中央制御盤、計測装置、発電機、計装用電源装置、電気ペネトレーション、大型パワーモーター等の各種製品を生産するなど、同社の原子力事業においては中核的な役割を担う事業所。

特に今回のレビューの対象となった神戸地区は、同事業所の原子力関係の主要地区となっている。

レビューでは電源開発、東京電力、三菱マテリアル、NSネット事務局からなるレビューチームが、組織・運営、教育・訓練、重要課題対応、設計・製造などといった分野について、現場観察、関係者との面談および書類確認を行う形で実施された。

なお結果については整理・まとめの後、約1か月後を目途に「報告書」が、会員以外から参加したオブザーバーの意見・感想の取りまとめ結果と同時に、NSネットのホームページ上にて公表される予定だ。


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