[原子力産業新聞] 2002年10月17日 第2157号 <3面>

[フランス] メロックスMOX製造工場、容量拡大で公聴会開催へ

フランスの原子力安全・放射線防護総局(DGSNR)のA・ラコステ総局長は9月末、マルクールにあるコジェマ社のメロックスMOX燃料製造工場(=写真)の生産能力を現在の年間101トンから145トンに拡大するため、同社の許認可修正に関する公聴会を開催するよう地元のガール県に正式に要請した。

同総局長によると、メロックス工場の生産能力拡大にともない耐震対策の不備が指摘されていたカダラッシュのMOX製造工場は2003年初頭に閉鎖することになるという。DGSNRとしてはメロックス工場を拡張した際の安全性についてはコジェマ社の申請に異議はないものの、承認に向けた手順の第1段階として公聴会の開催が必要である点を強調。手続きに遅延が生じた場合でもカダラッシュ工場の閉鎖時期に変更はないとの認識を表明した。また、コジェマ社としては将来、同工場の生産量を最終的に195トン/年に拡大する認可を申請する計画だとしている。


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