[原子力産業新聞] 2002年10月17日 第2157号 <4面>

[中国電力] 島根1号のシュラウド調査「問題なし」と確認

中国電力は8日、島根原子力発電所1号機のシュラウド超音波探傷検査記録等に係る調査の結果を公表した。今月4日、同社に対し、「以前、島根原子力発電所1号機のシュラウド点検作業で、超音波探傷検査により傷を発見していたのではないか。また、シュラウドサポートおよびシュラウドサポートの原子炉圧力容器取付け部にもひびがあるのではないか」との問い合わせがあったことを受けて調査したもの。同社は、超音波探傷検査を実施した第18回定期検査(平成6年)に関する同社と超音波探傷検査を担当した会社が保有する工事記録等の調査や同社の原子力安全管理監査委員会による関係書類のチェック、関係者からの事情聴取を実施。その結果、超音波探傷検査の記録は、傷によるものではなく溶接境界面または溶接金属内部からのエコー(溶接部分の金属組織の違いや形状の違い等に起因したもの)であり、問題がなかったことを確認したとしている。また、シュラウドサポートおよびシュラウドサポートの原子炉圧力容器取付け部については、第22回定期検査(平成12年)で実施したシュラウド取替工事において目視検査を行い、異常がなかったことを点検記録により確認した。両方の事案ともに国に報告する事項に該当しないという。


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