[原子力産業新聞] 2002年10月26日 第2158号 <3面>

[リトアニア] 議会、イグナリナ2号機09年の閉鎖を承認

リトアニア議会は10日、同国で唯一の原子力発電所であるイグナリナ発電所の2号機(150万キロワット、RBMK)を2009年に早期閉鎖するよう明記された改訂版・エネルギー戦略を承認し、同国が原子力開発利用国として留まる必要性についても強調した。

この判断は同国政府が今年初頭に改訂エネ戦略を承認したのに続く措置で、これにより同国は2004年に欧州連合(EU)への加盟が許される第一陣の国々に含まれることになる。ただし、同戦略によると2号機の閉鎖は条件付きで、閉鎖に伴い諸外国から十分な支援が得られなかった場合、あるいは閉鎖によって国家経済が負担仕切れない重荷を負うようなら2009年の閉鎖は見送られると明記。さらに議会は、「同じ条件が1号機(150万キロワット、RBMK)の2005年の閉鎖にも適用される」と宣言している。

同エネ戦略はまた、リトアニアが原子力開発利用国として留まる意義を強調しており、新規原子力発電所の建設は法的にも、財政的にも、また政治的にも支援されるべきだとの認識を表明した。


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