[原子力産業新聞] 2002年10月31日 第2159号 <1面>

[COP8] ニューデリーで開幕

【ニューデリー28日=菊山薫子】第8回気候変動枠組み条約締約国会議(COP8)が、23日、インド・ニューデリーのビヤン・バワン会議場(=写真)で11月1日までの日程で始まった。会議には政府関係者、プレス、NGOなど約3000人が参加、「デリー宣言」の採択を目指す。

日本の産業界からは、電力会社、日本経団連、原産等のNGOが現地入りし、積極的に活動。原産は、フォーラトム、IAEA、OECD・NEA等の原子力機関と共催で25日に、「原子力|地球温暖化防止と持続可能な開発に向けて」と題するワークショップを開催、プレス、反原子力団体も含め、約50名の参加を得、共催機関や日本、インドから4名のスピーカーが発表を行った。

原子力と地球温暖化と題して発表したNEAのベルテル氏は、同機関が出した温暖化対策としての原子力に関する報告書を紹介、原子力なしでは電力部門からの二酸化炭素排出量は、2010年時点で35%増加すると指摘した。日本からは文部科学省の中西章・原子力課長が発表、温暖化対策大綱における原子力と核燃料サイクルの役割について説明、活発な質疑応答があり、原子力の役割に関心が高いことを伺わせた。


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