[原子力産業新聞] 2002年11月7日 第2160号 <1面>

[政府] 北朝鮮核問題非核化にむけ足並み

東南アジア諸国連合(ASEAN)に日本、中国、韓国を加えたASEAN+3首脳会議に出席のためカンボジアのプノンペンを訪問していた小泉首相は、4日午前、中国の朱鎔基首相、韓国の金碩洙首相と首脳会談を行い、北朝鮮の核開発問題について協議、小泉首相は国交正常化交渉で核開発問題等を優先的に取り上げていく方針を説明、3首脳は核開発問題が朝鮮半島だけでなく、東アジア安定への脅威との認識を確認、朝鮮半島の非核化を支持し平和的手段による解決を目指すことで一致した。

10月29、30の両日、クアラルンプールで開かれた日朝国交正常化交渉で、北朝鮮の核開発問題について日本側は、ウラン濃縮プログラムが日本の安全保障に対して重大な懸念とし、日朝平壌宣言にある「核問題の包括的な解決のために関連する全ての国際的合意を遵守」を強く求めた。

日朝は具体的な主張では隔たりが大きかったものの、平壌宣言を遵守することでは一致、安全保障上の問題を議論するため、局長級の日朝安全保障協議を11月中に開始することで合意した。


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