[原子力産業新聞] 2002年11月14日 第2161号 <2面>

[中部電力] 浜岡の再循環系「問題なし」

中部電力は8日、浜岡原子力発電所1〜4号機再循環系配管の非破壊検査等の検査・点検に関する調査結果をとりまとめて経済産業相に提出した。9月20日に浜岡原子力発電所1号機および3号機の再循環系配管溶接部近傍に、キズの徴候(インディケーション)が認められていたことが判明し、現有設備の安全性確認という観点で詳細評価を行うため、3号機を自主的に停止していた。経済産業相から報告徴収の指示を受けて1・3号機を対象に、再循環系配管に対して行った全ての非破壊検査等の検査・点検に関する調査を進めてきたもの。調査の結果は1〜4号機の現有の再循環系配管については、これまで判明したもの以外に、新たなインディケーションが認められた箇所はなかったとしている。1号機の一か所および3号機の8か所の溶接部近傍のインディケーションについては原データ等の記録により、1号機の一か所と3号機の8か所についてはインディケーションであること、および、安全上の評価を実施しており問題ないことを再確認した。また3号機の8か所のうち5か所については、既に取替または修理済みであることを再確認した。なお、1号機の1か所と3号機の残り3か所に対し、超音波探傷試験を実施した結果、インディケーションに問題となる変化はなかったことがわかった。

1号機の再循環系配管について、取替前の配管の溶接部近傍にインディケーションが認められていたが、配管の健全性について改めて確認するとともに、法律に基づく手続きが適正に行われていたことを確認した。


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