[原子力産業新聞] 2002年11月21日 第2162号 <3面>

[フラマトムANP社] 米の2原発で保修契約獲得

フランスのアレバ・グループとドイツのシーメンス社が出資するフラマトムANP社は10月初旬、米国の2つの原子力発電所から保修・点検サービス関連で契約を獲得したと発表した。

2つの契約のうち片方は、プログレス・エナジー社がフロリダ州で操業するクリスタルリバー原子力発電所(=写真)3号機(89万キロワット、PWR)の原子炉圧力容器上蓋および関連機器の取り替えに伴う全面的な設置サービス。フラマトムANP社は今年初頭、同炉の上蓋と制御棒駆動機構の製造を受注しており、仏国にある同社のシャロン・サン・マルセル工場ではすでにこれらの鍛造が完了し、作業は次の段階に移った。納品は来年夏を予定しており、同炉で燃料交換するための次回の休止期間中に設置作業を実施することになっている。

もう1件はオハイオ州でファーストエナジー社が運転するペリー原子力発電所1号機(125万キロワット、BWR)における定検サービスで、実施は来年春と2005年の春になる計画。具体的な作業としては原子炉機器の分解と再組み立て、燃料交換、炉容器内の保修と点検、制御棒駆動機構の交換‐‐などが含まれるとしている。


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