[原子力産業新聞] 2002年11月21日 第2162号 <4面>

[東北電力] 範囲拡大など新方式で情報公開

東北電力は18日、女川原子力発電所 定期検査・自主点検に係る情報公開について、公開範囲を拡大し、わかりやすさを重視した新方式による情報公開を開始すると発表した。新方式は、これまでの公開範囲を拡大し、定期検査(国が実施)・自主点検(同社が実施)の過程で見つかった「ひび」や「傷」等の状況や安全評価等の所見も含めて、宮城県、女川町および牡鹿町等の関係自治体に対し報告する。また、報告後には、その内容をプレス発表するとともに同社ホームページや同社原子力情報コーナー(同社本店および女川PRセンター[宮城県牡鹿郡女川町]に設置)においても公開する。専門用語をできるだけ使わずに、わかりやすい表現とするよう努めるとともに、報告書では安全上重要な系統・機器か否か、定期検査か自主点検かの区分をつけるなど工夫する考え。新方式による情報公開の実施にあたり、現在、宮城県および女川町・牡鹿町との間で締結している安全協定の見直しを行い、同社が情報公開を積極的に行う旨の条項を加える方向で、関係自治体との間で調整していく方針。


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