[原子力産業新聞] 2002年11月21日 第2162号 <4面>

[NSネット] 理事会開催

ニュークリアセイフティーネットワーク(NSネット)は11日、東京・千代田区の大手町サンケイプラザにおいて第8回理事会を開催し、今年度の活動状況の報告のほか、2003年度事業計画の骨子の承認を行った。

本格活動開始から4年目となる05年度事業計画は、同ネットの設立趣旨である「会員間における安全文化の共有・向上」に向けた活動を一層充実させることを目指し、各活動において計画を着実に実施し、実効ある活動の展開を図る。

具体的には、NSネットの活動の中心となる相互評価(ピアレビュー)が03年度半ばをもって一巡目が終了することから、二巡目については複数事業所を持つ会員を当初に優先して実施するなどするほか、重点事項の選定効率化を図るなど、相互評価を的確かつ効率的なものとすべく検討し進めて行く方針だ。

また、原子力発電所における自主点検データ不正記載問題により失われた、原子力に対する信頼回復を目指し、ピアレビュー時に倫理プログラムや内部の声を真摯に受け止める制度や風土の構築などといった事項について、従来にも増して重点的に相互評価するほか、安全キャラバンにおいて会員に倫理観を徹底させるよう、外部専門家を中心とした倫理に関する講演を中心に実施する方針だ。

理事会では合わせて、役員の改選も行われ、理事をつとめる榎本聰明東電元取締役副社長、根岸學日本原燃顧問の退任および、白ユ良一東電取締役副社長、磯部靖一郎原燃常務取締役の理事就任が、それぞれ承認された。


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