[原子力産業新聞] 2002年11月28日 第2163号 <1面>

[原子力安全委員会] 泊3号機の2次ヒア開く

原子力安全委員会が主催する「北海道電力・泊発電所3号機増設に係わる第二次公開ヒアリング(=写真)」が22日、北海道泊村の泊村公民館で、一般・特別傍聴人合わせて約250名の参加者を集めて開催された。当日、会場周辺では反対運動などは全く行われず、議事は非常に順調に進行した。

午前9時に開会された二次ヒアには、議長団として安全委から松浦祥次郎委員長、飛岡利明委員、鈴木篤之委員の3名が出席。冒頭の飛岡委員の挨拶、経済産業省原子力安全・保安院による概要説明に続き、地元4町村に住む陳述希望を出した18名全員(当日1名欠席により、当日陳述を行ったのは17名)による、意見陳述が行われた。

陳述人からの意見では、3号機の寒冷地対策を問うといった土地柄を反映したものや、「他の原子力発電所の不具合事例を勘案した上で今後の安全審査は行われるのか」「維持基準で安全性は保たれるのか」といった、一連の原子力問題を踏まえた質問。さらには「外部侵入者によるテロ等に対する監視体制および対策は」とする、昨今の世界情勢にまで踏み込んだ質問も出された。

これらに対し説明者側は、寒冷問題については万全な対策が取られている旨を説明したほか、自主点検データ不正関連については「今後(一連の問題のような事が)起きないよう、自主検査を法令上明確化した電事法改正案を今国会に提出したところ」、「維持基準は安全確保を前提として機器の健全性評価基準を定めるもの」と説明し、理解を求めた。またテロ対策については、「詳細は明かせないが」としながらも、国として「万が一所内へ侵入された際も、たとえば制御室以外から原子炉を停止できる構造にするなど対策をとるよう指導している」とした。

北電3番目の原子力発電ユニットとなる泊発電所3号機は、PWR、出力は同社最大の91万2000キロワットとなる計画。今回、2次ヒアが無事終了したことで、増設計画は北電の予定する2003年4月着工、2008年12月運転開始に向け、大きく前進した事になる。


Copyright (C) 2002 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.