[原子力産業新聞] 2002年12月5日 第2164号 <1面>

[原子力安全・保安院] 福島一・1を1年間停止

原子力安全・保安院は11月29日、東京電力に対し、同社福島第一原子力発電所1号機(BWR、46万キロワット)の原子炉の運転を、2002年11月29日から2003年11月28日までの1年間、運転停止とする処分を正式に伝えた。

福島第一・1号機では、1991年および92年の定期検査中に実施された格納容器漏えい率検査において、不正な圧縮空気の格納容器内への注入などにより検査が適正に行われなかったことを受けての措置で、1年間の運転停止措置は、原子炉等規制法による運転停止命令のうちで最も重い処分にあたる。

なお東電は現在、福島第一原子力発電所1号機における格納容器漏えい率検査の準備を実施中。保安院では検査が終了するまでの間、国の検査官による立入検査を実施し、「不正等が行われないよう厳格に監視を行っている」としている。


Copyright (C) 2002 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.