[原子力産業新聞] 2002年12月5日 第2164号 <2面>

[東北電力] 地元に定期報告開始

東北電力は11月28日、このほど導入した新たな情報公開制度に基づき、同社の女川原子力発電所1号機の定期検査・自主点検の実施状況等を宮城県、女川町など地元自治体に報告した。今回は9月と10月の報告で、通常の検査・点検で実施する機器の点検等に加えて、シュラウドの目視点検や原子炉圧力容器ノズル改造工事等を実施したことや、これまでに確認されていた原子炉再循環配管の傷の兆候についても詳細な点検状況、また検査・点検過程で8件の軽度な傷等の確認も、あわせて報告された。

同社は、これまでの情報公開の範囲を拡大し、女川原子力発電所の検査・点検について、その進捗状況のほか、安全上重要な系統・機器等で見つかったトラブルに該当しない「ひび」や「傷」等の軽度な事象をとりまとめ、月1回程度「定期報告」として関係自治体に報告するとともに、プレス発表・ホームページでの公開を行うことにしていた。


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