[原子力産業新聞] 2002年12月5日 第2164号 <3面>

[ウクライナ議会] K2/R4計画でロシアからの貸付、批准

ウクライナ議会は11月22日、フメルニツキ2号機とロブノ4号機を完成させる計画(K2/R4)に対するロシアの国家貸付保証について両国政府間の合意文書を批准した。

票決では総議席数の3分の2を超える314名が合意文書の批准に賛成。この2日前には議会の財務委員会が批准を勧告していた。これによりロシアは今後、2004年までの間に両炉の完成に必要な機器や製品を提供し、サービスなどを賄うために合計4400万ドル(54億円)相当をウクライナに貸し付けることになった。

K2/R4計画に対しては欧州復興開発銀行(EBRD)のほか複数の国際信用貸付機関が融資を検討していたが、ウクライナはEBRDが提示した融資条件のすべてを受け入れることはできないとしてこのオプションを断念していた。ただし、EBRDの広報担当者によるとウクライナのA・キナフ前首相は11月半ばに退陣する前、EBRDから融資を受けられるよう再交渉すべきだとの見解を表明しており、今後両者が融資協議を再開する可能性も残されている。


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