[原子力産業新聞] 2002年12月12日 第2165号 <1面>

[原子力安全・保安部会] 設備健全性小委、米規制の事例聞く

原子力安全・保安部会の「原子力発電設備の健全性評価等に関する小委員会」が9日に第2回会合を開き、米国原子力規制委員会(NRC)のヒューバート・ミラー第一地域局長を招いて、米国で炉心シュラウドや再循環系配管のひび割れに関する同委の対応等について聞いた。ミラー局長は、米国の原子力発電所監視プロセスが「深層防護」「設置者(事業者)による是正プログラム」「NRCの検査および評価作業」「パフォーマンス低下時に問題をとり上げるプロセス」を重要な基礎であること。また、リスク情報に基づき、客観的にかつパフォーマンス・ベースとなるよう最近見直されたところで、リスク知見を従来以上に重視して、すべての監視プログラムに生かすようにしていること等を説明した。また設置者の是正プロセスを一層重視。また公開・透明性を確保し一般公衆からの信頼確保に努めているとした。

小委は今月中に次回会合を開き、シュラウドひび割れ等の評価に関する具体的な検討に入る予定。


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