[原子力産業新聞] 2002年12月12日 第2165号 <2面>

[東京電力] 柏崎、全基を停止へ

東京電力の原子力発電所自主点検記録に不正があった問題に関連して、同社はこのほど、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所の全原子炉を年度内にも停止し、点検を行う方針を固めた。

新潟県の平山征夫知事が県議会定例会で明らかにしたもので、東電は同知事に対し、電力需給の状態を勘案しつつ年度内に柏崎刈羽原子力発電所の全ての原子炉(7基・821万2000キロワット)を停止、点検する方針を伝えたという。

平山知事はこれまでも国や東電に対し、同発電所の全ユニットについて「出来るだけ速やかに再点検を行い、状況を確認することが事業者および国の責務で、そのことなしで信頼回復はあり得ない」などと要望しており、参考人として出席した衆院の経済産業委員会においても、同様の答弁をするなどしていた。現在柏崎刈羽原子力発電所では、7号機まであるうちの1〜3号機が停止中(1・3号機は定期検査中で、2号機は計画点検のため9月20日から中間停止中)。現在稼働しているのは4・5・6・7号機で、そのうち4・6号機は来年1月に定検入りする予定となっている。


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