[原子力産業新聞] 2002年12月12日 第2165号 <3面>

[BNFL] モスクワに事務所開設へ

英原子燃料会社(BNFL)は11月25日、ロシアの政府関係者や原子力機関とのリンクを今後も強化していくために、モスクワに事務所を開設することになったと発表した。

モスクワ事務所の設置は同社がかねてよりロシア側に約束していたもので、同社・原子力電気事業グループの責任者であるC.プライヤー氏が先頃モスクワでロシア原子力産業界の指導者達と会談した際に確認されたとしている。

同氏は「我々の緊密な協力により、お互いに多くの利益がもたらされることは疑いようもない」と強調。原子力こそ信頼性が高い上に環境に優しい唯一の電源であり、原燃サイクルの価値や原子力の将来に対する期待などの認識で両者が一致したことを明らかにした。

BNFLはこれまでに、原子力施設の廃止措置や清浄化および環境回復など広範囲なプロジェクトでロシアに協力した実績がある。最も最近の例では、旧ソ連諸国と中・東欧諸国の原子力事業者および規制当局者への支援で英国の貿易産業省から大規模な3年契約を獲得している。


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