[原子力産業新聞] 2002年12月19日 第2166号 <1面>

[原子力安全・保安院] 維持基準の検討に着手

 原子力安全・保安院は16日、総合資源エネルギー調査会の原子力安全・保安部会の原子炉安全小委員会を開き、「基準評価ワーキンググループ」設置を決めた。同ワーキンググループは同日初会合を開いて、11日の参議院本会議で成立した東電不正問題を受けた再発防止関連規制の改正法に沿い、運転中の原子力発電所の設備の健全性を評価する基準の具体化に着手した。

 原子力関連設備にひび割れ等のみられた場合に、運転を認める判断の基準を決めるもので、破壊力学等の専門的な知見を踏まえ、米国等の海外事例等も参考に、日本機械学会が2000年にまとめた民間規格等を国の基準に採用できるかどうか等の検討を進めていく。

 16日の小委で設置された基準評価WG(主査=斑目春樹東大大学院教授)は同日初会合を開いた。

 今後、日本機械学会の規格を審査する。当面の検討対象として同学会の「発電用原子力設備規格維持規格(維持規格2000)」と、この改訂版の「維持規格2002」、「発電用原子力設備規格設計・建設規格」の技術的妥当性の評価を行う。今年度中に採用の可否を検討したうえで、導入する場合は電気事業法などの関連省令に反映させる方針。


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