[原子力産業新聞] 2002年12月19日 第2166号 <1面>

[安全委、原子力委] もんじゅ改造を了承

 原子力安全委員会は12日、また原子力委員会は17日、高速増殖原型炉「もんじゅ」(=写真)の原子炉設置変更について妥当とし、平沼赳夫経済産業相にそれぞれ答申した。もんじゅのナトリウム漏れ対策工事の着工に向け、国の安全審査というハードルを越えたことになる。今後は地元の福井県などが地元了解が焦点となる。

 計画では、事故が発生した二次系配管で、ナトリウム漏えいに際して配管内からナトリウムを早く抜き取るための配管を三本増設。また配管の口径も太くするなどの安全性向上にむけた工事が実施される。また漏えい検出器を増設して早期発見への設備対応をはかる。蒸気発生器伝熱管についても水漏れ検出器と水の抜き取り弁を増設、事故の拡大防止策を強化する。


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