[原子力産業新聞] 2002年12月19日 第2166号 <2面>

[東電] 漏洩率検査を実施

福島第一・1号機において、原子炉格納容器漏洩率測定時に不正が行われていた問題を受け、東京電力は12日、現在運転中の同社原子カプラントの停止・点検計画を、原子力安全・保安院へ提出した。

現在東電の原子力発電プラントのうち、9基・約863万キロワットが停止中。今回提出されたのは、稼働中の同社原子力発電プラント(8基・868万キロワット)について、保安院の「福島第一原子力発電所1号機における格納容器漏洩率検査の偽装を踏まえた厳格な検査の実施等について」に基づき実施される、原子炉格納容器漏洩率検査のための停止計画。

計画策定にあたり、東電では@問題の重大性を勘案し、現在運転しているプラントを出来るだけ早い時期に停止するA多数の計画外停止により需給状況が非常に厳しいことから、漏洩率検査を行うための停止は、来年3月以降から順次行う−を考慮したとしている。

場合によっては4月以降、同社の全原子力発電ユニット17基・1,738万8,000キロワットが停止する可能性も出てきた。

なお漏洩率検査は、各プラントの起動の約1週間前に実施される予定だが、東電では需給状況により「停止日時の変更が必要と判断した場合には、別途協議する」としている。


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