[原子力産業新聞] 2002年12月19日 第2166号 <3面>

[英BNFL] ロシア原発改修で支援契約獲得

英原子燃料会社(BNFL)は3日、欧州委員会(EC)の対独立国家共同体援助計画(TACIS)に基づくプログラムの1つとして、ロシアのレニングラード原子力発電所で稼働するRBMK4基(各百万キロワット)のうち2基に関して、大規模な改修事業を支援することになったと発表した。

この30か月間のプロジェクト管理ユニット(PMU)契約はすでに11月7日付けで調印済みとなっており、BNFL環境サービス部門の専者として担当。具体的には同発電所3、4号機に多様な停止管理・保護システムを導入するほか、プロジェクト管理や廃止措置計画の策定・準備、運転・保守、スタッフの支援、供給プロジェクト管理などでコンサルティング業務を実施していくことになる。

PMU責任者のI・ジェミーソン氏は、ロシアが今後、これらのプロジェクト管理技術をほかのRBMKにも移転できるよう、今回のプロジェクトは是非とも成功させなければならない」とコメント。BNFLの環境サービスチームはすでに、新契約に基づいて3、4号機の運転管理についてコンサルティング作業を始めているほか、ECの予算が将来のハードウェア改善に効果的に活用されるよう監視していくとの見解を明らかにしている。


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