[原子力産業新聞] 2002年12月19日 第2166号 <3面>

[ロシア] 中国の田湾原発に圧力容器出荷

ロシア原子力公社が3日付けで伝えた所によると、ロシアが中国との共同プロジェクトとして同国の江蘇省連雲港で建設している田湾原子力発電所(100万キロワット級VVER2基)計画で、このほど2号機用圧力容器がサンクトペテルブルクのイズホラ製造工場から中国に向けて出荷された。

圧力容器の出荷は同発電所により、約1か月ほど予定を前倒しして実施されたもの。ロシア原子力公社では、田湾サイトでは今後さらに、後続ユニットの機器供給受注が期待できるとの見通しを示している。

なお、田湾に採用されたVVER-1000に関して、ロシア原子力省は「最もシンプルな上、経済的な設計なので、原子力省としては89年に建設作業がストップしたサウスウラル原子力発電所用に採用されるよう働きかけているところだ」とコメントしている。


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