[原子力産業新聞] 2003年1月9日 第2168号 <1面>

[サイクル機構] もんじゅに変更許可

 核燃料サイクル開発機構は12月26日、高速増殖原型炉もんじゅ(出力28万キロワット)のナトリウム漏えい対策改造工事について、平沼赳夫経済産業相から原子炉設置変更の許可を取得した。原子力安全委、原子力委等の安全審査を経て、国の安全審査が終わったことになる。今後は、改造工事の着手にあたり地元福井県や敦賀市の判断が焦点になる。

 サイクル機構の都甲泰正理事長は、「これまでのご理解、ご支援に感謝する」とし、「引き続き、安全確保を第一として業務を進め、立地地域の理解を得た上でもんじゅの安全性向上のための改造工事を行い、高速増殖炉サイクルの研究開発のため一日も早い、運転再開を目指して参いりたい」との談話を同日発表した。今月10日には福井県の「もんじゅ安全性調査検討専門委員会」において、国による安全性の審査・確認の結果について報告が行われる予定。


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