[原子力産業新聞] 2003年1月9日 第2168号 <3面>

[ブルガリア] コズロドイ1、2号機を閉鎖

 ブルガリアのコズロドイ原子力発電所は12月31日、第一世代のVVERである1、2号機(各44万キロワット)を予定通り閉鎖した。

 両炉の早期閉鎖は99年に欧州連合(EU)への加盟交渉を始める前提条件として当時の政権が決定していたもの。同国政府は閉鎖の10日前には廃止措置に関わる具体的な作業について、報告書を提出するよう規制当局に指示していた。

 同発電所では合計六基のVVERが設置されているが、最新型の5、6号機(各100万キロワット)は稼動実績が良好。1・2号機と同型の3・4号機はEUへの加盟と引き換えに早期閉鎖するよう圧力がかかっている。

 なお、コズロドイ原子力発電所の閉鎖問題に関連して、同国の内閣は先月、建設途中の90年に作業が凍結されたベレネ原子力発電所計画(100万キロワット、VVER)について、凍結を解除するよう提案。同発電所の安全性や環境への影響、社会的経済的な重要性、放射性廃棄物や使用済み燃料の管理などについて半年間で報告書をまとめた上で、担当大臣らが作業を再開すべきか否かを判断することになる。


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