[原子力産業新聞] 2003年1月16日 第2169号 <3面>

[台湾] 放射性廃棄物固化施設を建設へ

台湾原子力委員会は6日、北部に立地する第2(国聖)原子力発電所(各98万5000キロワット、BWR2基)サイト内に本格的な放射性廃棄物固化施設を建設することで、台湾原子力研究所(INER)と台湾電力公社が12月23日に協定を結んでいたことを明らかにした。

同施設の固化技術はINERが開発したもので、南端にある第3(馬鞍山)原子力発電所(各95万1000キロワット、PWR2基)サイト内で98年に操業を開始した固化施設にもすでに採用済み。同発電所から出る200リットル入りドラム缶で年間400〜500本分の廃棄物が1基あたり年平均25本にまで削減されたことから、国聖発電所で1基あたり年間約345本出ていた廃棄物も115本程度には削減できると原子力委では期待している。

国聖サイト内の固化施設は05年半ばに完成する予定だ。


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