[原子力産業新聞] 2003年1月16日 第2169号 <4面>

[文部科学省] 解体中病院から放射性物質回収

文部科学省は10日、愛知県名古屋市の廃止された産婦人科病院の解体中の診療所で発見された放射性物質を回収し、線源の状況などから周辺の住民に影響ないとの判断をしたことを発表した。7日にみつかったもので、発見されたのは、廃止された診療所の荷物を一時的に保管している家屋内の金庫内。同日、病院関係者が千種保健所に相談し、9日に同保健所から文科省に連絡があったという。

文部科学省では千種保健所からの連絡を受け、対応を助言するとともに、できるだけ早急に日本アイソトープ協会による回収が行われるように対応した。10日午前、日本アイソトープ協会による線量測定、回収作業が行われ、金庫内に治療用ラジウム管を確認し、安全に回収した。

その際、線源による周辺環境の汚染はなかったことが確認された。線源の状況から、周辺住民への影響はないと判断されるとしている。


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