[原子力産業新聞] 2003年1月23日 第2170号 <1面>

[米国] ブッシュ大統領、北朝鮮に核放棄迫る

米国のブッシュ大統領は14日、ホワイトハウスの執務室で記者会見し、北朝鮮が核開発を中止するならば、食糧やエネルギーの供給も検討するとの立場を明らかにした。

国務省のケリー次官補が、北朝鮮の核開発断念と引き換えに食糧やエネルギーの供給を提案していることについて質問され、ブッシュ大統領は、北朝鮮の濃縮計画が明らかになる前に、米国が北朝鮮の人々を救うため、エネルギーと食糧の支援を含む「大胆なイニシアティブ」を検討していたことを指摘、国際社会が一丸となって北朝鮮に軍縮と核開発中止を求め、同国がこれを実行するならば、この「大胆なイニシアティブ」を開始できると述べた。北朝鮮とは「もちろん交渉する意志がある」としながらも脅迫されて交渉することはないとし、米国、中国、ロシア、韓国、日本がともに問題解決に向けて団結するよう呼びかけた。


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